患者様やスタッフの視点から考えるクリニックのデザイン

 

何を意識した医療設計を行うか

医療設計をする際に意識することは人によって様々だと思われます。

しかし、”人が集まるクリニック”において共通して言えるのは、やはり「患者様が快適に過ごせる空間を提供できているか」、そして「そこに勤務するドクターやスタッフが気持ちよく働ける環境であるか」ということです。

そのため医療設計を行う際は、以上の点を考慮した上で予算やデザインを決定していくと良いでしょう。

では、患者様にとって必要な空間、スタッフが理想としている環境とは具体的にどのようなものなのでしょうか。

今回はそれぞれの目線から求めているものについての解説を行っていきます。

 

患者様が求めるもの

まずはクリニックに来院される患者様が求めているものについて説明していきます。

患者様が必要としているのは主に以下の3つです。

 

快適に過ごせる空間

そもそも患者様がクリニックに来院する理由は「体の不調を治してもらうため」です。

自分の体に関することですから、当然不安な気持ちを抱いているでしょう。

そのため、医療設計を行う際に提供すべきなのは、そんな患者様の不安感を減らすことのできる快適な空間であると言えます。

これまでは”クリニック=暗い”というイメージがありましたが、最近ではぱっと見ただけでは医療機関であると分からないようなオシャレなデザインのクリニックが増えてきていますよね。

 

ここで今までの施工例をいくつか紹介させていただきます。

 

(明海こどもクリニック)

 

(フローイーストクリニック増床(小児科))

 

【Before】

【After】

(グリーン調剤薬局)

 

以上の施工例を例に挙げて説明させていただきますと、「緑」という自然を彷彿とさせるカラーは、気持ちを落ち着かせる効果があります。

また、小さいお子さんにとってクリニックというのはとても怖いイメージがあるものです。

しかし、壁紙を無機質なものから「海」という壮大さをテーマにしたものに変えるだけでも、お子さんが抱く恐怖感を軽減することができるでしょう。

そして「青」にも緑と同様に気持ちを落ち着かせるという心理効果があるのです。

 

グリーン調剤薬局では、クロスや照明、床材の交換を行いました。

リフォーム前は、白い色調が強く冷たいイメージが強い空間でしたが、暖色系で丸みのあるボールランプを取り入れることで暖かみのある空間へと変わりました。

 

患者様にとっての快適な環境造りにおいて大切なのは、スタッフの対応などもそうですが、クリニックの見た目でもあると考えております。

なぜならば、人は見た目で様々なことを判断するからです。

クリニックで言えば、初めて来院される患者様は特に、外観で病院の信頼性や清潔感、技術などをはかります。

また、ドクターやスタッフと患者様の信頼関係を築くためにも、このようなリラックスのできる空間造りは大切です。

安全性

先程も述べた通り、患者様は体の不調を治すためにクリニックに来院されます。

当然、「安全性」は重視されるポイントの1つであると言えるでしょう。

クリニックにおける安全性とは、動きやすい間取りやバリアフリー(段差の解消や手すりの設置)など多岐に渡ります。

このような細かな配慮の積み重ねが、患者様にとって過ごしやすい環境の提供となり、ドクターと患者様との信頼関係にもつながると言えます。

 

(Sデイサービス)

 

プライバシーの保護

プライバシーの保護も意識しておきたい点の1つです。

他の人に病状を知られたくない、また通院していることも隠したいという患者様も当然のことながらいらっしゃいます。

最近は、クリニックだけでなく調剤薬局でも、お名前で呼び出されることに抵抗のある患者様のために、番号で呼ぶというシステムを取り入れているところが少なくありません。

以下のように、パーティションを導入することで、患者様のプライバシーを確保することが可能です。

 

【Before】

【After】

(Iデンタルクリニック)

 

【Before】

【After】

(あらかわ歯科医院)

 

患者様が安心して通院することのできるように、プライバシーの保護も重要な要素となります。

 

スタッフが求めるもの

医療設計を行う際には、2つの視点に立つものであると言えます。

1つは医療を受ける側である「患者様」の視点、もう1つが医療を提供する側にあたる「ドクター」や「スタッフ」の視点です。

患者様は受付や診察室、お手洗いなど使用する範囲が限られていますが、スタッフの活動領域はそれだけにとどまりません。

それでは次に、クリニックで勤務するスタッフが必要とするものについて説明させていただきます。

ストレスのない職場環境

立ち仕事であり1日で数多くの患者様と接するため、ストレスはどうしても避けることはできません。

ただし、患者様に「また来たい」と思っていただけるためにも、”居心地の良さ”というのは大切です。

一重に”居心地の良さ”と言っても、デザインや環境だけでなく、スタッフの対応もそれに含まれると言えます。

そのため、スタッフ本人はもちろんのこと、患者様のためにも、働く人にとってストレスのない職場環境というものは重要であるのです。

スタッフが1日の大半を過ごす空間であるからこそ、快適なものでありたいですよね。

 

【After】

【Before】

(あらかわ歯科医院)

効率的な動線

ドクターやスタッフ、患者様にとって動きやすい間取りであることも医療設計を行うにあたって重要視しておきたいポイントです。

タイムロスを防ぐためにも効率的な動線を考えた設計は必要であると言えるでしょう。

 

(アイクリニック神楽坂)

オープンカウンターと待合室全体を見渡すことのできる受付。

クリニックを利用する全ての人が快適に過ごせる空間を提供します

いかがでしたでしょうか。

医療設計を行うにあたって、患者様やスタッフの目線から何を意識すべきかについて説明させていただきました。

なお、武内デザインクリニックでは以下の4つについて重視しております。

 

  1. 入りやすいクリニックを設計する事
  2.  患者様が落ち着ける空間をデザインする事
  3. 「素敵なクリニックだった」と記憶に残るクリニックを造る事
  4.  ドクター、スタッフが気持ち良く働けるクリニックを造る事

 

ご自身の持つテーマに加え、ご予算を考慮した上でより良いクリニックの設計を致します。

リフォームをご検討中の方はぜひ1度武内デザインオフィスまでご相談ください。

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)