医院設計を考えている方へ。記憶に残るクリニックづくりについて

はじめに

皆さんはクリニックに対してどのような印象をお持ちでしょうか?

治療行為そのものは決して楽にできるものではありませんし、少なくとも体の不調を感じているからこそ病院に行くわけで、良い印象を持っている方の方が少ないのではないでしょうか。

特に歯医者さんに関しては、幼少期にトラウマを抱えてしまった方もいるとよく聞きます。

クリニック特有の薬品のにおいや、歯を削る音、他の小さい患者さんの泣き声など。特に治療には痛みを伴うこともあるためできれば行きたくないという方も多いと思われます。

では、悪い思い出や印象でしかクリニックの記憶に残らないのでしょうか?

私はそうは思いません。

悪い印象を抱かせる前に、楽しくてまた来たいと思わせるようにするべきだと考えます。

ではどのようにしてそう思わせるのでしょうか。

今回はそういったことを中心にお話したいと思います。

クリニックのコンセプトを知る

自由診療をメインにやられているクリニックに関しては、技術はもちろんその院の雰囲気も非常に重要になっています。

審美系のクリニックに関しては、患者さんはこれまでの自分を変えたい、新しい自分に生まれ変わりたいといった目的で来られます。

そのため、院内は非日常の空間を演出したり、高級感・清潔感・おしゃれといったデザインが多く採用されます。

まずはどのような患者さんが多く来られるか、その上でどのような治療をするかをヒアリングし、コンセプトを伺います。

そこの認識にずれが生じてしまいますと、患者さんは非日常の自分を求めて治療をしに来たのに所謂普通のクリニックのデザインであればどう思われるでしょうか?

日常を思い出してしまい、このクリニックで本当に新しい自分、生まれ変わった自分になれるんだろうか・・・と、考えてしまうことでしょう。

先生の腕は確かなのに、そのように雰囲気が合わないということで継続して来院されないというのも珍しくありません。

そのため、打ち合わせ段階で医院のコンセプトをしっかりと聞き出し、その希望に沿った最善のご提案を心がけています。

 

患者さん目線でデザインを決める

医院のコンセプトが必ずしもすべての患者さんに受け入れられるわけではありません。

患者さんにとっても医院にとっても気持ちよく利用できるデザインを提案する必要がありますが、そこが難しいところでもあります。

そんな時は、患者さんの記憶に残るようなデザインを提案しましょう。

記憶に残るといっても、ただインパクトが強ければいいというわけではありません。

なんのためのデザインなのか、そして機能性も考えられているかといったことが重要になります。

 

こちらは歯科クリニックのキッズルームになります。

お子様の患者さんは歯医者となるととても不安に感じ、行くだけでもとても大変なのに治療中も中には嫌がって動いてしまうお子様もいます。

しかし、このような遊べる空間があれば次回の来院もすんなりと通ってくれるようになります。

お子さん、は歯医者さんは遊ぶところで嫌な場所ではないと記憶し、それが大人になって歯が痛くなっても我慢せずに歯医者さんに治療を受けに来てくれます。

放置を続けて治療が大変になるといったことは無くなり、患者さん、病院双方に対してメリットがありますね。

 

こちらは美容外科の待合室ですが、それぞれの椅子に仕切りを設けてプライバシーを守り、その仕切りにはミロのビーナスのシルエットがあります。

高級感を出しながら女性らしくかわいらしい雰囲気を演出したことにより、これから変わっていく自分をイメージしやすくなり、こちらもリラックスしつつも記憶に残るようなデザインを意識しました。

 

このように、デザインのインパクトのみで記憶に残しても実際の患者さんやクリニックにとっては何の意味もなく、どのような結果が欲しいのか、また、クリニックのコンセプトを反映させつつ患者さんにとってちゃんと意味のあるものかをデザインすることがとても重要になっています。

 

病院を癒しの場としてデザインをする

病院はその特性上、どうしても治療が苦痛を伴うこととして記憶に残ってしまいます。

しかし、その治療の先にまた元気な自分の身体を取り戻せた時に、来てよかったと思っていただけるよう、記憶に残るようなデザインがここでも重要になります。

 

 

緑は人が最も癒しの色として認識しているものであり、その色を院のカラーにすることにより治療前の不安を軽くし、治療後の晴れやかな気分をより一層高めてくれます。

 

何か模様に見えていても、近づいてみたら感じの「森」と書いてあるような遊び心も時には患者様を癒してくれます。

 

まとめ

人は嫌なことほど記憶に残りやすく、それが長期的に続いてしまいます。

治療が痛かった・具合が悪いのに待たされた・思ったような結果が得られなかったなど、不満に思われる要因はいくつかあるでしょう。

そんな時に、インパクトだけ大きいデザインを見せられてしまったらそれが嫌なことの象徴になってしまいますます患者さんの足は遠のいてしまいます。

しかしそこに少しでも癒しの要素や楽しいと感じられる要素があれば嫌なこととしての記憶には残りづらいでしょう。

インパクトももちろん大事ですが、奇をてらったものはその場限りの印象になりやすいため、患者さんにどういう風に記憶していただきたいかを明確にし、クリニックのコンセプトを理解した上でベストな提案を心がけています。

癒しの場と提供すること、それが患者さんにとってもクリニックにとっても最善なものになることが重要です。

 

武内デザインクリニックでは以下の4つについて重視しております。

 

  1. 入りやすいクリニックを設計する事
  2.  患者様が落ち着ける空間をデザインする事
  3. 「素敵なクリニックだった」と記憶に残るクリニックを造る事
  4.  ドクター、スタッフが気持ち良く働けるクリニックを造る事

 

ご自身の持つテーマに加え、ご予算を考慮した上でより良いクリニックの設計を致します。

 

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