また行きたくなる医院設計のコツ【待合室編】

医院設計に関して、内装デザインに特に重きをおくのが待合室でしょう。

患者さんが最初に入って目にするのが待合室なので、まさに「医院の顔」と言えます。

ドクターに見てもらう体調の悪い時は、誰しもが何かしら不安を持って医院を訪れます。ましてや、初めて訪れる医院なら余計に心配事や不安になることが多くなるでしょう。

さらに、待ち時間が長くなると不安感が募ります。

そこで、どんな待合室だと患者さんにとって居心地の良い空間になるのか、ポイントを挙げていきます。

居心地の良い待合室のポイント

待合室の椅子について

医院の待合室では、椅子やソファーはとても大切なデザインのポイントとなります。

どんな医院で、どんな患者さんが来るのかを配慮することが重要です。

例えば、産婦人科なら妊婦用の椅子を使うことや、妊娠している方が座りやすいように工夫しながらデザインを考えます。また、なるべく明るい色合いを選ぶことで、圧迫感のない開放的な印象になります。

どんな医院でも、椅子やソファーの色彩は明るく濁りのないキレイな色を選びましょう。そうすることで、患者さんがリラックスし、心おきなく過ごすことができます。また、明るい色彩は医院のイメージも印象付けることができるのです。

照明の演出や天井のデザイン

JIS照度基準によると、医院の待合室の照度は300LXあれば充分でしょう。

一般的には、医院では蛍光灯ではなく、落ち着いた雰囲気を演出する暖色系の電球色ランプが使われます。無機質な蛍光灯は冷たいイメージを与えるので、ダウンライトを使うケースが一般的です。

ですが、近年はLEDが進化してるので、種類が増えコストも下がっています。そのため、ダウンライトもほとんどLEDに変わっています。

また、レディースクリニックでは、ブラケット照明を使って柔らかい空間を演出しても良いでしょう。

天井は、単調なままでは無機質なイメージを与えるので、掘り込みなどをつくることでイメージの変化が見えます。また、間接照明を使うこともありますが、その場合、電球の取り換えがしやすいように高さや配置を工夫することが大切です。

天井は、天井裏の配管などの問題で変化をつけることが難しいケースもありますが、ちょっとした工夫で変化をつけると、患者さんにも柔らかい優しい雰囲気を感じてもらえるでしょう。

患者さんが気持ち良い・心地よいと思える待合室にすることが重要です。

床のデザイン

待合室の床のデザインは、全体的な雰囲気を変える大切なポイントです。

床の仕上げ材には様々な種類がありますが、医院でよく使われるのはビニ床シートやビニ床タイル、タイルカーペットなどです。これは、土足で上がるかスリッパで上がるかによっても変わってくるので注意が必要です。

よく使われる床のデザインは、床にポイントでアクセントカラーを入れることです。

ベージュ系の床に同系色のホワイト系のポイントを入れたり、反対色のビビットな色合いをポイントで入れることもあります。これによって、受付のカウンターをわかりやすくしたり、患者さんに方向性を感じ取ってもらえたりとデザインによって色々な効果が生まれます。

待合室では、患者さんが予想以上に待たされることもあるでしょう。イライラしたり気持ちが落ち着かなくなることも予想できます。

そこで、床に少しのアクセントを入れるだけで待合室に変化やリズムが生まれ、患者さんの心も少し落ち着き、リラックスできるでしょう。ただ単調の無機質な空間だと、イライラした気持ちに拍車がかかる場合もあります。

このように、床も待合室の大事なデザインのポイントとなります。患者さんが落ち着いてリラックスできる空間を第一に考えていきましょう。

マガジンラックについて

医院の待合室は、広いスペースを確保することが難しい場合が多く、本立てや本棚が場所をとるので置き場所に困ることもあります。

本立てには雑誌を置くことが多いですが、小児科はお子さん用の漫画や絵本などを沢山置くこともあります。また、本以外にもパンフレットなどを置くことも多いでしょう。

既製品の本立てや本棚を置く場合も多いのですが、場所を取らずにすっきり見せるために、カウンターや壁の一部を掘り込み、本や雑誌を並べるケースもあります。

また、本立ての上に医院の掲示板などを設けると患者さんの目につきやすくなります。

ごちゃごちゃしていないすっきりとした待合室にするために、こうして、マガジンラックなども工夫しましょう。

キッズコーナー

お子さん連れの患者さんが多い医院は、待合室の一部をキッズコーナーとして開放する場合もあります。

キッズコーナーは受付からも目に入りやすいように設置することが重要です。

キッズコーナーは、お子さんの怪我や事故に対して配慮する必要があります。そのため、クッション性のある材料を組み合わせて作ることが一般的です。

また、壁は汚れやすいため、壁面にウォールマットを貼る場合もあります。

狭い空間でも、ベビーサークルで囲んだりクッションブロックで囲んだりと仕切りを作り、お子さんや他の患者さんへの配慮を大切にします。

ナースステーションや受付から十分目に届くことも大切ですが、どうしても見通しの悪い場所に設置する場合は、監視カメラなどを設けて危険がないように目を配ることが大切です。

お子さんのために、テレビモニターや絵本、遊具などを置いて楽しむ気持ちを大切にすることもお忘れなく。

確かなデザインをクリエイトするために

ご紹介したように、医院の顔となる待合室は十分に考えこんでデザインする必要があります。

また、キッズコーナーを設ける場合が危険のないように十分に配慮しましょう。

武内デザインオフィスでは、医院デザイン実績100件を超える経験を活かし、ドクターが願う最高のクリニックを目指します。良いクリニックデザインとは、「ドクターの医療活動を後ろから押してお手伝いするようなもの」と常に考えております。

患者さんが快適に過ごせる空間をクリエイトすることはもちろん、ドクターやスタッフも快適にストレスなく働ける空間作りを大事にしています。

ぜひ、一緒に「また行きたくなるクリニック」をつくり上げましょう。

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