医院設計をする際のポイント

自分の医院を開業することは簡単なことではありません。
さらに、医院を設計することも簡単なことではありません。

設計士の方の中にも、医療施設・住宅・マンション・店舗・工場などそれぞれの事務所によって得意分野が異なります。
医療施設は特に専門性が高い設計になるので、その道のプロに相談してみることをおすすめします。

そこで今回は医院設計を行う際に知っておきたいポイントについて解説していきます。

医院設計のポイント

①立地の選定

医院開業にともなって、まず重要なポイントとなるのは立地です。
開業が成功するかどうかは、立地による影響がとても大きいので慎重に選ぶようにしましょう。

開業に必要な立地条件としては以下の4つがあげられます。

  1. 人が多く、集まりやすい地域
  2. 患者さんが通いやすい場所
  3. 競合医療機関ができるだけ少ない場所
  4. 将来性や活気のある地域

具体的に立地を決定するには開業資金や診療方針から最低限必要な広さや環境が確保できる物件であるかが大切です。
すべて理想通りにいくことは難しいですが、出来るだけ理想に近づくように力を入れて探すことをおすすめします。

開業する場所として駅前など人通りも多く、通いやすい場所は人気があるため、すでに他の医療機関が入っていることも多いかと思います。
そんな時は他の医療機関にはない特徴や魅力がある医院づくりが必要となります。

②医院コンセプト・デザイン

次に医院のコンセプトとデザインです。

医院のコンセプト・デザインは、ドクターの診療方針や患者さんに対するサービスクリニックのイメージによって決めていくことが多いかと思います。
また、立地条件や周辺環境との調和、クリニックの在り方にもよって変わってきます。

出来るだけ設計士の方にイメージや理念を詳細に伝えるようにすると、それを反映したデザインになるかと思います。

③計画規模とコスト

クリニックを開業するということは、ドクターが医者としてだけでなく経営者にもなることを意味しています。

そのことを踏まえて、事業計画に裏付けされたコストを導きだすことが大切です。
建設費や維持費をできるだけ抑えるために、可能な範囲で合理化・省スペース・コストダウンを行っていくようにしましょう。

ただしクリニックのポイントとなるところや、重要だと考えている部分にはコスト配分に重きを置いた方がいいかと思います。

④配置

クリニックの立地条件にもよりますが、駐車場を確保しておくことも重要なポイントとなります。
必要と思われる台数を確保したうえで敷地全体をノンプレッシャーに入りやすいデザインにすることも考慮していきましょう。

医院建築のポイント

①玄関

玄関は初診の患者さんでも入りやすいように明るくオープンな雰囲気にすることがベターです。
入口に風除湿を設置すれば空気の流入を抑えることが出来るので、冷暖房の効率も良くなります。

もちろん、車椅子での通行も考慮して十分な横幅をとっておくようにしましょう。

②受付

受付は待合室全体を見渡せるような位置に配置するようにしましょう。
また、空間を遮らないようなオープンカウンターにし、患者さんとのコミュニケーションが取りやすくする工夫も大切です。

最近は電子カルテ化が進んでいるとはいえ、まだまだペーパーレスとはいきません。
なので、資料を保管して置けるバックヤードの収納スペースも十分に確保しておくことをおすすめします。

③待合室

待合室は患者さんがリラックスできるように、光や壁の色、照明など居心地の良い空間づくりを意識するようにしましょう。

また、メンテナンスのことを考え、椅子は汚れがつきにくいビニールレザーなどの素材が良いでしょう。

お子様連れの患者さんのことを考慮すると遊具を置くスペースや、ちょっとした玩具を置くこともおすすめです。
衛生面を考え、手指除菌アルコールなどを設置しておくと良いでしょう。

④診察室

診察室はクリニックの中心部分になります。

効率的な動線がポイントとなるうえ、プライバシーの確保も重要になります。
プライバシー確保のために待合室の間に間仕切りやカーテンを設けると良いでしょう。

⑤処置室

クリニックによっては処置室を設置するところもあるかと思います。

処置室は広くオープンな空間を確保しておき、使用するケースに合わせてカーテンや間仕切りで区切れば個室のようになるので、複数の患者さんを同時に対応することも可能となります。
診察室の隣に配置することによって効率的な動線を確保することも可能です。

⑥トイレ

医療機関のトイレは特に気配りが必要とされます。

男女別はもちろん、洋式が必須となります。
また、車椅子の方でも利用しやすい広いスペースの個室を設置することも大切です。

検体との導線も考慮し、どこに設置するか検討してみましょう。

⑦医療機器設置

ドクターの診療方針によって導入する医療機器の大きさや、必要な電気、設備をメーカーによく確認したうえで実際に図面に落とし込んでいくと良いでしょう。
レントゲンなどの大きな医療機器を設置する場合は、搬入経路の検討も必要となります。

⑧効率的な動線計画

スタッフが効率的に医療業務を行うことと、患者さんが使いやすい医院とするために、設計段階から慎重に考えるようにしましょう。
ドクターやスタッフ、患者さんの動きがスムーズにならなければタイムロスが生まれるため、結果的に患者さんの待ち時間が長くなるなどの問題が発生します。

医療機器の配置なども踏まえ、スタッフの作業の流れや患者さんの移動の流れを考慮し、効率的に動線をプランニングすることが必要不可欠となります。

⑨バリアフリー

これからクリニックを開く場合、バリアフリーは必要不可欠なポイントです。

段差を解消することや手すりの設置など至る所に細かな配慮が必要となります。

⑩メンテナンス

クリニックは建物の用途上、多くの患者さんが来られる他、ドクターやスタッフの方も働くため、より耐久性が必要になります。

建物のメンテナンスや日常的な掃除がしやすいことは必須ですが、待合室に使われる材質などは特に配慮が必要となります。
1年後も10年後も変わらず愛されるクリニックづくりのために定期的な検査やアフターフォローが必要となります。

まとめ

いかがでしたか?

医院設計には考えなくてはいけない点が多くありますが、自分の理想のクリニックを作ることはひとつの大きな目標となりますよね。

武内デザインオフィスでは、医院設計のほかに歯科医院設計やデザイン、歯科医院改装も行っています。

同じコストの素材や材料を使ってもコーディネート次第で見え方やバランス、雰囲気が大きく変わってきます。
なので武内デザインオフィスでは、予算内でどれだけ良いクリニックをデザインするのかに重点を置いています。

また、単純に良いデザインをするだけではなく、デザインしながら同時に工事コストを調整することのバランスを考えます。

患者さんもスタッフも居心地の良いクリニックを一緒に作り上げていきましょう。

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