クリニックのデザインが患者様に与える影響について

 

人がクリニックに来る目的について考える

 

人々はクリニックに対してどのようなイメージを抱いているのでしょうか。

お腹が空いているときには飲食店に行く、疲れを癒してもらうためにマッサージ店に行く、というように人は目的を果たすため、あるいは欲求を解消するために特定の場所へと向かいます。

それと同様で、患者様は「体の不調を治してもらうこと」を目的としてクリニックにやって来ます。

また、自分の体に関することですから、当然不安な気持ちだって抱いているはずです。

つまり、クリニックに来院するお客様に対して提供するべきなのは、適切な診断や信頼はもちろんのこと”癒し”や”安心感”でもあると言えるでしょう。

 

クリニックに対するイメージ

 

クリニックと言えば今までは暗いイメージがありましたが、最近では本当に医療機関であるのかを疑ってしまうほどに外観も内装も綺麗でオシャレなクリニックが増えてきています。

もちろん見た目が新しいことが全てというわけではありません。

昔からあるようなクリニックは、長く続いているというイメージを与えることができるため、信頼のもとに成り立ってきたのだということが分かります。

しかし、人は見た目から様々なことを判断します。

それはクリニックに限ったことではなく、対人にしてもそうですし、あらゆる商品に関しても同じことが言えるでしょう。

初めて来院される方であれば特に、口コミやクリニックの外観で病院のレベルや医療の技術をはかり、本当に信頼できるかどうかを見極めます。

そのため、自身のクリニックに持つテーマに加え、健康や癒しを目的とし、安心を提供することのできる空間造りをすることが大切であると言えるのです。

 

 

クリニックのデザインが与える影響

 

今までの施工例を参考に、デザインが患者様に与える影響について具体的にお話ししていきます。

 

施工例①

【Before】

130_01

【After】

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

こちらの調剤薬局では、照明やクロス、床材の交換を行いました。

ここでは照明を取り上げて話を進めていきます。

見ていただくと分かる通り、以前は全体的に白の色調が強くどこか冷たいイメージのある空間でしたが、暖色系のボールランプを取り入れたことで、やわらかくあたかみのある空間へと変わりました。

このようなオレンジ系の照明は、「リラックス効果」をもたらしてくれると言われています。

反対に、施工前のような白い光は、活動を促す効果があります。

これは、日中の明るい光に交感神経が刺激されて活発になり、夕方にあたたかい光を浴びて気持ちが休まってくるのと同じようなメカニズムです。

そのため、あたたかな光は、より快適でくつろぐことのできる雰囲気を作り出すのに効果的であると言えます。

施工例②

【Before】

122_02

【After】

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

こちらのクリニックではクロス、床材の交換、照明工事やグラフィックサインの工事を行いました。

クリニックデザインを行う際に重視しておきたいものの1つとして、「居心地」が挙げられます。

なぜなら「何かあったらまたここに来たい」と思ってもらえるかを決めるのは、居心地の良し悪しだからです。

その居心地の良さを決めるのは、ドクターやスタッフなどの職員の雰囲気はもちろんのこと、患者様が過ごす空間でもあります。

先程説明した照明の他にも、空間の快適さを決めるのは色です。

色は人の心理に様々な効果を与えます。

例えば上記に挙げた写真で使用しているオレンジには、エネルギーを与えたり、緊張を和らげる効果があるのです。

また、オレンジ色は「健康」や「活力」、「親しみ」などのイメージを連想させると言われています。

その他にもホワイトは解放された気持ちになる、グリーンは穏やかな気持ちになるなど、色にはそれぞれの特性があります。

このように色によってもたらされる効果は様々なので、壁紙やクロスの色を変えるだけでもクリニックの印象はだいぶ変わると言えるでしょう。

そのため、デザイン設計をする際は、どのような印象を与えたいのかなどクリニックのイメージを明確にすることが大切です。

 

施工例③

【Before】

befor_001_01

【After】

after_001_01

ファザードの工事を行った例です。

入口は一番初めに目に入る場所であり、ここで第一印象が決まると言っても過言ではありません。

初めて来院する患者様のことも考えて、いかに入りやすい雰囲気を作れるかを意識することが重要であると言えます。

また、親しみを持ってもらえるようにするためにも、その地域にマッチした外観造りを意識することも大切です。

 

施工令④

【Before】

befor_001_04 (1)

【After】

after_001_04

 

こちらでは、パーティーションの交換を行いました。

最近ではプライバシーの問題もあるため、パーティションで区切りを作っているクリニックが増えてきています。

また、パーティションを設けることで患者様の緊張を和らげることもできるため、安心感にもつながると言えるでしょう。

 

快適さを提供できる居心地の良い空間造り

 

クリニックのデザインが人々に与える心理的影響についてお話しさせていただきました。

誰からも愛され、必要とされるクリニックにおいて大切なのは、来院してくる患者様に快適さを提供するのはもちろんのこと、ドクターやスタッフの方たちもストレスなく過ごしてもらえるような空間造りであると言えます。

診察する側であるドクターやスタッフの方たちにとって、クリニックは1日の大半を過ごす場所でもあります。

もしも職場の雰囲気が暗いと、働いている側にとってのストレスになりますし、それは患者様にも伝わるものです。

だからこそ、誰しもが快適に過ごすことのできる居心地の良い空間造りが大切であると言えるのです。

居心地の良い空間には、自然と人が集まってくるものです。

そのような空間を提供するためには、設備や技術はもちろんのこと、クリニックのデザインも大切であると考えます。

そして、来院してくださった患者様に「素敵なクリニックだった」と思っていただけることが重要です。

クリニックの開業、またはリフォームを考えている方は、是非自身のコンセプトはもちろんのこと、患者様にどのようなイメージを提供したいのかをまずは明確にしておくと良いでしょう。

 

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)