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患者さんに合わせたクリニックデザインとは

クリニック・医院の設計をするためには、施工や設備などの専門性の高さのみならず、医師はもちろん患者さんやスタッフから見ても最適であるデザインをプランニングする必要があります。

医師やスタッフの皆様が快適に働くことができるデザインであることは大前提ですが、どこか体調の優れない状態で不安な気持ちで来院する患者さんに合わせたクリニックデザインをするということも見逃してはならない重要なポイントです。

今回は武内デザインオフィスが医院設計・クリニックデザインをするにあたって大切にしている4つのポイントの中から 『患者様が落ち着ける空間をデザインする事』に焦点を当て、患者さんに合わせたクリニックデザインについて詳しくお伝えします。

”患者さんに合わせる”ことの重要性

クリニックや医院では、私たち人間の健康を預かる医療行為が行われていますので、当然来院する患者さんはどこか体調の優れない方ばかりです。

多くの方が「先生に治してもらおう」という気持ちでクリニックを訪れます。

クリニックや医院は身体のどこかを治療する場所ではありますが、同時に心の不安を取り除く場所でもあるのです。

できれば病院に行きたくないという風に思う方も多いでしょう。どんな方でも医院の扉を開ける不安は存在するものです。

インターネットなどを中心に膨大な情報が溢れる現代の医院を選ぶ難しさは、身体の不調に悩む患者さんの不安を増長しています。

その不安をなるべく軽減することも、クリニックデザインの大きな役割の一つなのです。

医療施設であるという前提のもと、医師やスタッフのみなさまが働きやすい環境を整えるための機能性や効率性を実現するのと同時に、外観・レイアウト・内装・雰囲気など、患者さんに合わせたクリニックデザインを提案することによって、患者さんの不安をできるだけ安心に変えることが出来ればと考えます。

患者さんに合わせることの難しさ

患者さんに合わせると言っても、患者さんの感じ方には個人差があるので難しいところです。

例えば従来のクリニックにはなかった高級感溢れるデザインや華やかで美しいデザインにした場合、中には緊張してしまう患者さんがいらっしゃるかも知れません。

そういった空間でも患者さんが緊張せずに済むように、安心して貰うことができるようなデザインにするということは、つまりは医師やスタッフのみなさんの心遣いが更に引き立つデザインにするということでもあるのです。

華やかで美しい空間を創造するだけでなく、医療機器の配置やスタッフや患者さんの動線を考え、安心感のある雰囲気を作るための細やかな配慮が必要となるのです。

患者さんが安心できるクリニックデザインとは

人の健康を預かっているクリニック・医院の空間を作る際には、機能性とデザイン性を兼ね備えた快適な内装をデザインすることが必要不可欠です、

診療科目や来院する患者さんの層、合わせた医院設計をするということは患者さん目線を徹底するということです。患者さんにとって安心感がある居心地の良いクリニックになれば、継続して通う患者さんを獲得することにも大きく貢献します。

今回は例を挙げて患者さんに合わせたクリニックデザインをご紹介します。

1.幅広く愛されるクリニックデザイン

クリニックデザインのイメージが幅広い世代に馴染み、万人に受け入れられることが大切です。

自然を意識した空間作り、汎用性の高いバリアフリー設計などを行うことにより、お子さまからご老人、男女問わず多くの患者さんが快適だと感じやすい環境となるようなデザインをご提案します。

患者さまが診療に専念することができるよう、動線を考慮し、設備の配置など隅々まで気を配る必要があります。

老若男女問わず来院される歯科や内科など、さまざまな診療科目を持つクリニックに適した設計を行うことができます。

2.居心地の良い空間・快適な設計のクリニックデザイン

 

医院設計をするにあたって、法規・設備上で空間的にさまざまな制約があります。

しかし制約がある中でも、解放感のある高い天井にすること、照明の位置やデザインを工夫すること、診察室をゆったりとした空間にすることなど、さまざまな形で患者さまにやすらぎを与えることができます。

また、子連れの方が快適に利用することができるように、待合室や受付から目が届く範囲に広めのプレイルームを設計することもできます。

小児科や小児歯科に注力しているクリニックや、小さなお子様がいらっしゃるファミリー層が多い地域にあるクリニックでも快適な空間を作ることができるのです。

3.女性患者さんの多いクリニックのデザイン

 

 

女性患者さんが来院されることが多い婦人科や美容皮膚科や美容外科などのクリニックデザインにおいては、女性目線の空間デザインであるということが大切です。

女性が安心して快適に過ごすことができるように工夫して空間をデザインすることによって、カップルでの利用や家族での利用にも繋がっていきます。

女性のための設計にするのであれば、女性の平均身長などを考慮し、目線の高さを意識したレイアウトを心がけることはもちろん、腰掛けたときの目線の高さ、テーブルなどの高さまで細かく意識することでより良いクリニックデザインが生まれます。

また、治療の際にどうしても発生してしまう機械音などを遮断するなどの工夫をして快適さをアップさせることや、プライバシーの確保を徹底することも大切です。

まるでホテルのように高級感があるデザインにするなど、診療科目に応じてイメージを変えてデザインすることができます。

患者さん目線になるということの細かな配慮の積み重ねが、患者さんにとって過ごしやすい環境の提供となり、ドクターと患者さんとの信頼関係にも繋がると言えます。

 

患者さんが行きたくなるようなクリニックに

武内デザインオフィスでは、患者さんにとって居心地が良く快適に治療を受けられる環境づくりをご提案しています。

同じコストの素材を使っても、コーディネート次第で見え方が全く異なるように、医師目線、スタッフ目線、患者さん目線というように、視点を変えてみることによって最適なデザインが異なります。

どちらからの目線で見ても快適なクリニックデザインを行うことができれば、思わず行きたくなるようなクリニックを作ることができるのです。

医院設計を考えている方へ。記憶に残るクリニックづくりについて

はじめに

皆さんはクリニックに対してどのような印象をお持ちでしょうか?

治療行為そのものは決して楽にできるものではありませんし、少なくとも体の不調を感じているからこそ病院に行くわけで、良い印象を持っている方の方が少ないのではないでしょうか。

特に歯医者さんに関しては、幼少期にトラウマを抱えてしまった方もいるとよく聞きます。

クリニック特有の薬品のにおいや、歯を削る音、他の小さい患者さんの泣き声など。特に治療には痛みを伴うこともあるためできれば行きたくないという方も多いと思われます。

では、悪い思い出や印象でしかクリニックの記憶に残らないのでしょうか?

私はそうは思いません。

悪い印象を抱かせる前に、楽しくてまた来たいと思わせるようにするべきだと考えます。

ではどのようにしてそう思わせるのでしょうか。

今回はそういったことを中心にお話したいと思います。

クリニックのコンセプトを知る

自由診療をメインにやられているクリニックに関しては、技術はもちろんその院の雰囲気も非常に重要になっています。

審美系のクリニックに関しては、患者さんはこれまでの自分を変えたい、新しい自分に生まれ変わりたいといった目的で来られます。

そのため、院内は非日常の空間を演出したり、高級感・清潔感・おしゃれといったデザインが多く採用されます。

まずはどのような患者さんが多く来られるか、その上でどのような治療をするかをヒアリングし、コンセプトを伺います。

そこの認識にずれが生じてしまいますと、患者さんは非日常の自分を求めて治療をしに来たのに所謂普通のクリニックのデザインであればどう思われるでしょうか?

日常を思い出してしまい、このクリニックで本当に新しい自分、生まれ変わった自分になれるんだろうか・・・と、考えてしまうことでしょう。

先生の腕は確かなのに、そのように雰囲気が合わないということで継続して来院されないというのも珍しくありません。

そのため、打ち合わせ段階で医院のコンセプトをしっかりと聞き出し、その希望に沿った最善のご提案を心がけています。

 

患者さん目線でデザインを決める

医院のコンセプトが必ずしもすべての患者さんに受け入れられるわけではありません。

患者さんにとっても医院にとっても気持ちよく利用できるデザインを提案する必要がありますが、そこが難しいところでもあります。

そんな時は、患者さんの記憶に残るようなデザインを提案しましょう。

記憶に残るといっても、ただインパクトが強ければいいというわけではありません。

なんのためのデザインなのか、そして機能性も考えられているかといったことが重要になります。

 

こちらは歯科クリニックのキッズルームになります。

お子様の患者さんは歯医者となるととても不安に感じ、行くだけでもとても大変なのに治療中も中には嫌がって動いてしまうお子様もいます。

しかし、このような遊べる空間があれば次回の来院もすんなりと通ってくれるようになります。

お子さん、は歯医者さんは遊ぶところで嫌な場所ではないと記憶し、それが大人になって歯が痛くなっても我慢せずに歯医者さんに治療を受けに来てくれます。

放置を続けて治療が大変になるといったことは無くなり、患者さん、病院双方に対してメリットがありますね。

 

こちらは美容外科の待合室ですが、それぞれの椅子に仕切りを設けてプライバシーを守り、その仕切りにはミロのビーナスのシルエットがあります。

高級感を出しながら女性らしくかわいらしい雰囲気を演出したことにより、これから変わっていく自分をイメージしやすくなり、こちらもリラックスしつつも記憶に残るようなデザインを意識しました。

 

このように、デザインのインパクトのみで記憶に残しても実際の患者さんやクリニックにとっては何の意味もなく、どのような結果が欲しいのか、また、クリニックのコンセプトを反映させつつ患者さんにとってちゃんと意味のあるものかをデザインすることがとても重要になっています。

 

病院を癒しの場としてデザインをする

病院はその特性上、どうしても治療が苦痛を伴うこととして記憶に残ってしまいます。

しかし、その治療の先にまた元気な自分の身体を取り戻せた時に、来てよかったと思っていただけるよう、記憶に残るようなデザインがここでも重要になります。

 

 

緑は人が最も癒しの色として認識しているものであり、その色を院のカラーにすることにより治療前の不安を軽くし、治療後の晴れやかな気分をより一層高めてくれます。

 

何か模様に見えていても、近づいてみたら感じの「森」と書いてあるような遊び心も時には患者様を癒してくれます。

 

まとめ

人は嫌なことほど記憶に残りやすく、それが長期的に続いてしまいます。

治療が痛かった・具合が悪いのに待たされた・思ったような結果が得られなかったなど、不満に思われる要因はいくつかあるでしょう。

そんな時に、インパクトだけ大きいデザインを見せられてしまったらそれが嫌なことの象徴になってしまいますます患者さんの足は遠のいてしまいます。

しかしそこに少しでも癒しの要素や楽しいと感じられる要素があれば嫌なこととしての記憶には残りづらいでしょう。

インパクトももちろん大事ですが、奇をてらったものはその場限りの印象になりやすいため、患者さんにどういう風に記憶していただきたいかを明確にし、クリニックのコンセプトを理解した上でベストな提案を心がけています。

癒しの場と提供すること、それが患者さんにとってもクリニックにとっても最善なものになることが重要です。

 

武内デザインクリニックでは以下の4つについて重視しております。

 

  1. 入りやすいクリニックを設計する事
  2.  患者様が落ち着ける空間をデザインする事
  3. 「素敵なクリニックだった」と記憶に残るクリニックを造る事
  4.  ドクター、スタッフが気持ち良く働けるクリニックを造る事

 

ご自身の持つテーマに加え、ご予算を考慮した上でより良いクリニックの設計を致します。

 

【医院設計】待合室づくりの際に気を付けるべきポイント

はじめに

みなさんはこれまでに一度は病院に足を運んだことがあるかと思います。

病院に行くということは多少なりとも不安な気持ちを持ち合わせていることでしょう。

病院の設計において、来院された患者さんが診察を待つ間少しでも不安な気持ちを柔らげ、リラックスした状態で待機できる環境を作ることに重点を置くことがあります。

また、小さなお子さんを連れている方や、患者が小さなお子さんの場合でもそれぞれに適した環境というものがあります。

今回はそういった病院の待合室を作る際に、気を付けるべきポイントを患者さんの目線も交えながらお話していきます。

 

対象によって待合室のコンセプトを変える

まず、病院という施設は一部の総合病院を除き、それぞれの診療内容によって独立している場合が多いです。

歯科・内科・外科・小児科など、やはりそれぞれ来院される患者さんの特徴も異なってきます。

 

お子さんも来られる場合

まず、歯科クリニックや小児科を併設されている病院は大人の患者さんだけではなく、小さなお子さんも同時にいらっしゃいます。

待合室づくりの基本である「患者さんがリラックスできる空間」を考えるのと同時に、お子さんに対する配慮も忘れてはなりません。

小さな子供は体に不調を感じると、これまで経験したことのない痛みや苦痛から大人の感じるストレスよりもはるかに感じやすいことでしょう。

治療そのものはする側もされる側も決して楽なものではなく、そういった経験から病院とは特別な場所なんだと思わせないようにする必要があります。

そうするためには出来るだけ日常に近い空間であり、かつ楽しい場所でなくてはなりません。

おもちゃで遊べるコーナーを作成したり、小学生くらいの患者さんが多く来られる医院であれば、ケガをしにくいように床材にクッション性のあるものを使用したりなどの配慮が必要となります。

また、お子さんの患者だけでなくその保護者にとっても使いやすい空間でなくてはなりません。

ベビーチェアやベビーベッドなどを設け、急な対応や受付作業をスムーズに行えるように配慮したり、もちろんトイレ内にも設置をします。

付き添いの親御さんへの配慮も重要になります。

 

その他医院の待合室

これまでは主にお子様に対しての待合室づくりをお話しましたが、それ以外の大人の方が利用する医院の待合室はどのように設計するべきでしょうか。

前述したように、待合室は患者さんの不安を少しでも解消し、リラックスの出来る日常に近い空間設計が重要になります。

しかし、医院のコンセプトによってデザインは大きく変わってきます。

清潔感を重要視しているクリニックは青を基調とし、シンプルなデザインを好まれます。

また、美容外科や自費診療をメインとしているクリニックでは高級感があり、オシャレで落ち着いた雰囲気のデザインが多く採用されています。

来院される患者さんの目線に立ってみると、決して安くない治療費をかけて自分自身を変えたいと思い来院しても、デザインが普通で特別な空間だと認識されなければいくら先生の腕は確かでも説得力に欠けてしまいます。

患者さんは何を求めて来院されるのか、また、医院のコンセプトをしっかりと汲み取り双方にとってメリットのあるデザイン設計が重要です。

 

バリアフリー対策

病院の性質上、バリアフリーな空間が必須となります。

身体が不自由な方や、ケガにより動きが制限される方、体調が優れず思ったように体を動かすことができない方など様々な方がいます。

手すりやスロープ等を各所に配置し、制限された動きの中でも楽に動作ができるようにします。

また、車いすを利用される方も当然いますので、そういったことも考慮し、段差は排除しスムーズな移動ができる床を確保します。

そういった方が多く利用され、また、今後高齢者が増加傾向にあることも考慮してリフォームの段階でバリアフリーな院内設計を採用される医院も多くなってきています。

ひと昔前でもバリアフリーは採用されていましたが、スロープの角度が急であったり、トイレ内のバリアフリー化が充実していなかったりなど、逆に負担が大きくなることもありました。

しかし現代では、そういったことは極稀で、どのような方でも楽に利用できる設備が充実してきており、子どもからお年寄りまで気持ちよく利用することが可能です。

 

使い勝手の良さ

院内を利用するのは患者さんに限らず、多くの医療従事者も利用しています。

とても忙しく院内を移動することも多いですが、部屋と部屋とを結ぶ導線をしっかりと作らなければ現場では思わぬ事故に繋がったり業務に支障をきたしてしまいます。

そうならないためにも、そこのクリニックではどのような人の流れがあるのか、また、現状の改善したいポイントというのもヒアリングをしなければなりません。

クリニックに限ったことではないですが、デザインに関しては見た目も重要ですが、それと同じくらい機能性にもこだわらなければなりません

その2つが両立してこそ設計というものは成り立つのです。

 

まとめ

現在様々なクリニックがあり、そのコンセプトも多種多様です。

院内デザインの設計において気を付けなければならないことは、医院のコンセプトをしっかりと反映させて、患者さんが気持ちよく利用できる施設というのが基本です。

しかしその基本が一番難しく、医院がやりたいこと、出来ること出来ないことと、患者さんが求めるもの求めないものをすり合わせることが最も大変なことです。

そのためにはデザインする医院にしっかりとヒアリングをし、詳細な打ち合わせを経てデザインをしていきますが、中にはイレギュラーなこともあります。

そういった時にこそこれまでの経験と知識を活用し対応していくことで希望をかなえていきます。

武内デザインクリニックでは以下の4つについて重視しております。

 

  1. 入りやすいクリニックを設計する事
  2.  患者様が落ち着ける空間をデザインする事
  3. 「素敵なクリニックだった」と記憶に残るクリニックを造る事
  4.  ドクター、スタッフが気持ち良く働けるクリニックを造る事

 

ご自身の持つテーマに加え、ご予算を考慮した上でより良いクリニックの設計を致します。