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「開業をしようと思ったら」知っておきたいクリニック開業の流れ

自分の理想のクリニックを開業したいと考えている人は多いのではないでしょうか。

しかし最近のクリニックを取り巻く環境は厳しくなってきています。
そんな厳しい環境だからこそ、開業の際は十分な調査や検討を重ねて事業計画を練り、確実に開業準備を進めていくことが重要になってきます。

そこで今回はどのようにクリニック開業を進めていけば良いのか解説していきます。

開業したいと思い立ったらまずやるべきこと

コンセプトを明確にする

開業を思い立った理由というのはドクターによって「家族」「医局」「労働環境」など様々あります。
しかしこの段階では、まだ開業をする際の理由が抽象的です。

今後、何十年とクリニックを経営していくと考えた場合、開業に憧れるだけでは難しい部分があります。

なので、開業を思い立ったら「なぜ開業をしたいのか」「どのようなクリニックを作り上げたいのか」というコンセプトを明確にしましょう。
そのコンセプトを目標として突き詰めていくことで、ぶれずに開業準備や開業後の経営を行うことが出来るかと思います。

コンセプトの重要性・役割

開業準備を進めていく中や開業後のクリニック経営を行っていく中で、ドクターは様々な決断をしなくてはいけない場面があります。
そんな時に自分の考えの軸となるものがコンセプトです。

例えばクリニックの名称を決める際は、どのようなものにするべきかという正解はありません。
そこで、ドクターの考えているクリニックのコンセプトに合っているかどうか基準を設けることで判断がしやすくなります。

このようにコンセプトがあることによって、判断に迷いが生じにくくなります。

開業の進め方

コンセプトを明確にしたら、いよいよ実際の開業準備を進めていく段階となります。

開業を進めるために必要な業務は多岐にわたります。
ここでは、主な業務をまとめていきます。

①開業地選定

立地調査、診療圏調査、将来性の予測、継承物件の検討

立地の選定はクリニック開業にとってとても重要なポイントとなります。
人通りが多い場所や駅前などの立地は開業に適している場所ですが、他の医療機関もすでにあるかと思います。

他のクリニックとの差別化を図れるような特徴のあるクリニックづくりを行うことも開業を成功させるポイントとなります。

②事業計画を考える

投資金額の決定、収支の想定、損益計算書・キャッシュフロー計算書の作成

事業計画の策定を怠ってしまうと、開業後の経営が苦しくなる可能性が非常に高いです。
近年のクリニックを取り巻く環境は、医療保険制度や診療報酬体系の見直しや医療供給体制の見直し、人口減少、クリニック開院数の飽和などの影響で厳しくなっています。

その中での生き延びていくためにも事業計画は重要なものとなります。

③資金調達

資金調達方法の検討、調達先の選定、金融機関への相談・申し込み・面談など

開業に伴う資金だけでなく、運転資金も必要となります。

運転資金は事業経費に加えて自身の生活費も見積もるようにしましょう。
これらの支出を含めても黒字になるまでの間の資金が必要となります。

不足の事態に対応するために運転資金を追加融資する場合は、金融機関に対して悪い印象を与えてしまいがちで、融資許可が下りない場合もあります。

なので、当初から多めに手当てをし、対応していくようにしましょう。

④内装設計

建物本体工事との調整、設計・内装業者の選定、保健所への事前確認

武内デザインオフィスではこの設計・内装についてお手伝いしています。

医院デザイン実績100件を超える経験を活かしてドクターの想いを反映したクリニックを設計致します。
患者さんにとってもドクター、スタッフにとっても過ごしやすく快適な空間にしていきます。

⑤医療機器の手配

医療機器の選定・発注、設計・内装業者との調整、納入スケジュールの調整、操作方法の指導

医院設計を行う際、医療機器の配置や搬入経路についても図面に落とし込んでいくことが必要になってきます。
医療機器をどこに配置するかにより効率的な動線にも影響を与えます。

さらにレントゲン撮影なども行う場合は、専用の特殊な部屋を作ることにもなるため、専門性の高い設計技術が必要となります。

⑥人事労務・求人

人員計画の策定、就業時間・給料などの検討、各種規定の作成、求人広告、面接・採用・雇用計画

一般的な募集方法としては新聞の折込チラシや求人情報誌、ハローワーク、インターネットでの求人などを利用します。
募集方法によってコストが異なるなど、それぞれの方法に特徴やメリット・デメリットがあるので、費用対効果などを比較し決定するようにしましょう。

選定方法については書類選考・面接などを行う方がほとんどです。

⑦広告宣伝

リーフレット・チラシなどの検討・作成、看板・サインの検討、ホームページの作成

医療機関の宣伝は医療法での規制があるため、その規定を確認してから内容を考えるようにしましょう。

広告可能な媒体は限られていますが、一般的には折込チラシ、ポスティングチラシ、電柱広告や駅看板、ホームページなどがあります。
ものによっては表現方法に限りがあるため注意しましょう。

⑧行政手続き

開業届、保険医療機関指定申請、各種公費申請、消防関連

開業の準備が整ったら開業届など各種申請を行います。

消防署や保健所とも事前相談を行い、スムーズな段取りを行うための段取りや調整も必要となります。

まとめ

同じコストの素材や材料を使ってもコーディネートしだいで見え方やバランス、雰囲気が大きく変わってきます。
武内デザインオフィスでは、予算内でどれだけ良いクリニックをデザインするのかに重点を置いています。

また、単純に良いデザインをするだけではなく、デザインしながら同時に工事コストを調整することのバランスも考えております。

  • 患者さんが入りやすいクリニックを設計すること
  • 患者さんが落ち着ける空間をデザインすること
  • 素敵なクリニックだったと記憶に残るようなクリニックをつくること
  • ドクターやスタッフが気持ちよく毎日働けるクリニックをつくること

この4つの内容を、後ろから押してサポートします。

患者さんが快適に過ごせる空間をつくることはもちろんのこと、ドクターやスタッフが快適に、ストレスフリーで働ける空間をつくることも同じくらい大切なことだと考えています。

ぜひ、一緒に居心地の良いクリニックを作っていきましょう。

武内デザインオフィスが医院設計で大切にしていることとは?

武内デザインオフィスは医療施設を中心に、商業施設や住宅などの設計・デザインを行っています。

今回は改めて我々武内デザインオフィスが医療施設の設計について大切にしていることや考えなどをお伝えしようと思います。

これからクリニック開業を考えている方やクリニックのデザインをする側に興味がある人などに、ぜひ知ってもらえると嬉しいです。

武内デザインオフィスが考える医院設計に大切なこと

武内デザインオフィスは医院デザインの実績が100件を越えます。
その豊富な経験を活かして、ドクターがイメージしているクリニックを忠実に作り上げるよう努めています。

今まで数多くの医院を設計してきた中で、我々が特に大切にしているポイントが5つあるのでご紹介していきます。

①入りやすいクリニックづくり

患者さんはいろいろな症状を抱えてクリニックに来院されます。
特に、体調が悪いなか初めてくるクリニックでは治療への不安や自分の健康の心配、ドクターやスタッフがいい人達かなど多くの不安や心配を抱えています。

そのような状態であるため、クリニックに行くことはマイナスイメージであることが多いかと思います。

そこで大切になるのが、患者さんの抱えている不安や心配・恐怖心などを少しでも軽減されられるクリニックにすることです。
苦手意識を持っている方が多いクリニックだからこそ、入りやすさを追及した空間である必要があると考え、設計にとことんこだわっています。

②患者さんが落ち着ける空間をデザインする

次に大切にしているポイントは、患者さんが落ち着ける空間デザインです。

不安や恐怖心で落ち着かない気持ちでいる患者さんに少しでも寄り添えるような空間づくりを心がけています。
特に過ごす時間が長い待合室や受付などはリラックスできる空間づくりにこだわっています。

待合室は最初に入り待機してもらう場所ですが、今まではどことなく無機質で簡素な空間が多く、居心地が良いものではなかったと思います。

そんな待合室を居心地の良い空間にするべく、温かみのある壁の色や照明の明かり、椅子やお子さんが遊べる玩具など目に見えるものすべてのデザインを色々な角度から考えてデザインしていきます。
さらに、スタッフの方がメンテナンスや掃除がしやすいことも大切です。

医療目的の施設なので清潔感は必須となります。
長年愛されるクリニックにするためにも、患者さんとドクター、スタッフの全員が居心地の良い空間であることが大切です。

③「素敵なクリニックだった」と記憶に残るようなクリニックをつくる

そして3つ目に大切にしているポイントは記憶に残るクリニックづくりです。

クリニックの印象は見た目だけでなく、ドクターやスタッフの方々の対応、待ち時間、治療内容、他の患者さんの様子など様々なことが影響しています。
体調の悪い中でも、患者さんが気持ちよく過ごしクリニックに前向きな印象を持ってもらえるようなデザインや設計を心がけています。

せっかくドクターやスタッフの方の対応が良くても、クリニックそのものが清潔感もなく落ち着かない空間であれば印象は悪くなってしまいます。
居心地が悪いというマイナスイメージが与える影響は大きく、よっぽどでなければプラスイメージに持っていくことは難しいです。

ドクターやスタッフ、クリニックの個性を出しながら、患者さんにとって居心地の良さや清潔感、また来たくなるクリニックであるかを大切にしています。

④ドクター、スタッフが気持ちよく働けるクリニック

最後のポイントはドクター、スタッフの方が気持ちよく働けるクリニックであることです。

クリニックにとって患者さんが入りやすく居心地の良い空間をつくることは最も大切なことです。
しかしそれと同じくらい、クリニックで長い時間を過ごすドクター、スタッフの方々が気持ちよく働ける空間であることも大切です。

ドクターやスタッフの方々にとっては、働く場所が居心地が良いことでストレスも溜まりにくく仕事がしやすい環境であるかと思います。
なので、効率的な動線や広々とした受付など快適な空間づくりを心がけています。

⑤同じコストで、最高の結果を出す

われわれ武内デザインオフィスは、予算内でどれだけ良いクリニックをデザインできるかでデザイナーの能力が決まると考えています。

同じコストの素材を使っても、コーディネート次第では見え方が全然異なります。

当たり前のことですが、ただ良いデザインというだけでなく、「デザインをしながら同時に建設コストも調節する」ことが本当の意味で優秀なデザイナーではないでしょうか。

 

武内デザインオフィスでは「医院設計はドクターの医療活動を後ろから押してお手伝いするようなもの」と考え、以上の5つにポイントを置いて医院設計を行っています。

患者さんから選ばれるクリニックの要素

たくさんあるクリニックの中で、患者さんに選ばれるクリニックはどういったところなのでしょうか?
選ばれるクリニックにはいくつか共通点があるかと思います。

みなさんが患者さん側だったら、どのように通うクリニックを決めますか?

丁寧に診察をしてもらえる、家から近いから通院がしやすい、ドクターやスタッフの対応が良い、内装が綺麗で居心地が良い、待ち時間が短くすぐ診察してもらえる、料金がお手頃…など、患者さんによって重視しているポイントは様々かと思います。

そのたくさんあるポイントの中でも、医院設計の段階から患者さんに選ばれるポイントをつくることができるものがあります。
それは「内装が綺麗で居心地が良い」といった点ですね。

クリニックの内装を考える際は、ドクターの想いや診療方針などを参考にデザインしていくことが良いかと思います。
ですが、必ずしも「患者さんに選ばれるクリニック=ドクターの意思を反映したデザイン」であることはありません。

ドクターの意見も尊重しながら、患者さんに選ばれる居心地の良いクリニックを作り上げていくことが大切です。

この思いが実り、武内デザインオフィスでは開業後のドクターからのクレーム0の実績を誇っています。
クレーム0という結果が出ているのは、ドクターはもちろん、協力業者やスタッフとの連携があってこそだと考えています。

デザインワークだけではない、”Something else”を今後も常に追及していきます。

医院設計をする際のポイント

自分の医院を開業することは簡単なことではありません。
さらに、医院を設計することも簡単なことではありません。

設計士の方の中にも、医療施設・住宅・マンション・店舗・工場などそれぞれの事務所によって得意分野が異なります。
医療施設は特に専門性が高い設計になるので、その道のプロに相談してみることをおすすめします。

そこで今回は医院設計を行う際に知っておきたいポイントについて解説していきます。

医院設計のポイント

①立地の選定

医院開業にともなって、まず重要なポイントとなるのは立地です。
開業が成功するかどうかは、立地による影響がとても大きいので慎重に選ぶようにしましょう。

開業に必要な立地条件としては以下の4つがあげられます。

  1. 人が多く、集まりやすい地域
  2. 患者さんが通いやすい場所
  3. 競合医療機関ができるだけ少ない場所
  4. 将来性や活気のある地域

具体的に立地を決定するには開業資金や診療方針から最低限必要な広さや環境が確保できる物件であるかが大切です。
すべて理想通りにいくことは難しいですが、出来るだけ理想に近づくように力を入れて探すことをおすすめします。

開業する場所として駅前など人通りも多く、通いやすい場所は人気があるため、すでに他の医療機関が入っていることも多いかと思います。
そんな時は他の医療機関にはない特徴や魅力がある医院づくりが必要となります。

②医院コンセプト・デザイン

次に医院のコンセプトとデザインです。

医院のコンセプト・デザインは、ドクターの診療方針や患者さんに対するサービスクリニックのイメージによって決めていくことが多いかと思います。
また、立地条件や周辺環境との調和、クリニックの在り方にもよって変わってきます。

出来るだけ設計士の方にイメージや理念を詳細に伝えるようにすると、それを反映したデザインになるかと思います。

③計画規模とコスト

クリニックを開業するということは、ドクターが医者としてだけでなく経営者にもなることを意味しています。

そのことを踏まえて、事業計画に裏付けされたコストを導きだすことが大切です。
建設費や維持費をできるだけ抑えるために、可能な範囲で合理化・省スペース・コストダウンを行っていくようにしましょう。

ただしクリニックのポイントとなるところや、重要だと考えている部分にはコスト配分に重きを置いた方がいいかと思います。

④配置

クリニックの立地条件にもよりますが、駐車場を確保しておくことも重要なポイントとなります。
必要と思われる台数を確保したうえで敷地全体をノンプレッシャーに入りやすいデザインにすることも考慮していきましょう。

医院建築のポイント

①玄関

玄関は初診の患者さんでも入りやすいように明るくオープンな雰囲気にすることがベターです。
入口に風除湿を設置すれば空気の流入を抑えることが出来るので、冷暖房の効率も良くなります。

もちろん、車椅子での通行も考慮して十分な横幅をとっておくようにしましょう。

②受付

受付は待合室全体を見渡せるような位置に配置するようにしましょう。
また、空間を遮らないようなオープンカウンターにし、患者さんとのコミュニケーションが取りやすくする工夫も大切です。

最近は電子カルテ化が進んでいるとはいえ、まだまだペーパーレスとはいきません。
なので、資料を保管して置けるバックヤードの収納スペースも十分に確保しておくことをおすすめします。

③待合室

待合室は患者さんがリラックスできるように、光や壁の色、照明など居心地の良い空間づくりを意識するようにしましょう。

また、メンテナンスのことを考え、椅子は汚れがつきにくいビニールレザーなどの素材が良いでしょう。

お子様連れの患者さんのことを考慮すると遊具を置くスペースや、ちょっとした玩具を置くこともおすすめです。
衛生面を考え、手指除菌アルコールなどを設置しておくと良いでしょう。

④診察室

診察室はクリニックの中心部分になります。

効率的な動線がポイントとなるうえ、プライバシーの確保も重要になります。
プライバシー確保のために待合室の間に間仕切りやカーテンを設けると良いでしょう。

⑤処置室

クリニックによっては処置室を設置するところもあるかと思います。

処置室は広くオープンな空間を確保しておき、使用するケースに合わせてカーテンや間仕切りで区切れば個室のようになるので、複数の患者さんを同時に対応することも可能となります。
診察室の隣に配置することによって効率的な動線を確保することも可能です。

⑥トイレ

医療機関のトイレは特に気配りが必要とされます。

男女別はもちろん、洋式が必須となります。
また、車椅子の方でも利用しやすい広いスペースの個室を設置することも大切です。

検体との導線も考慮し、どこに設置するか検討してみましょう。

⑦医療機器設置

ドクターの診療方針によって導入する医療機器の大きさや、必要な電気、設備をメーカーによく確認したうえで実際に図面に落とし込んでいくと良いでしょう。
レントゲンなどの大きな医療機器を設置する場合は、搬入経路の検討も必要となります。

⑧効率的な動線計画

スタッフが効率的に医療業務を行うことと、患者さんが使いやすい医院とするために、設計段階から慎重に考えるようにしましょう。
ドクターやスタッフ、患者さんの動きがスムーズにならなければタイムロスが生まれるため、結果的に患者さんの待ち時間が長くなるなどの問題が発生します。

医療機器の配置なども踏まえ、スタッフの作業の流れや患者さんの移動の流れを考慮し、効率的に動線をプランニングすることが必要不可欠となります。

⑨バリアフリー

これからクリニックを開く場合、バリアフリーは必要不可欠なポイントです。

段差を解消することや手すりの設置など至る所に細かな配慮が必要となります。

⑩メンテナンス

クリニックは建物の用途上、多くの患者さんが来られる他、ドクターやスタッフの方も働くため、より耐久性が必要になります。

建物のメンテナンスや日常的な掃除がしやすいことは必須ですが、待合室に使われる材質などは特に配慮が必要となります。
1年後も10年後も変わらず愛されるクリニックづくりのために定期的な検査やアフターフォローが必要となります。

まとめ

いかがでしたか?

医院設計には考えなくてはいけない点が多くありますが、自分の理想のクリニックを作ることはひとつの大きな目標となりますよね。

武内デザインオフィスでは、医院設計のほかに歯科医院設計やデザイン、歯科医院改装も行っています。

同じコストの素材や材料を使ってもコーディネート次第で見え方やバランス、雰囲気が大きく変わってきます。
なので武内デザインオフィスでは、予算内でどれだけ良いクリニックをデザインするのかに重点を置いています。

また、単純に良いデザインをするだけではなく、デザインしながら同時に工事コストを調整することのバランスを考えます。

患者さんもスタッフも居心地の良いクリニックを一緒に作り上げていきましょう。